知り合いや取引先を装った巧妙な偽メール「Emotet」の被害急増

知り合いや取引先を装った巧妙な偽メール「Emotet」の被害急増
知り合いや取引先を装った巧妙な偽のメールを送りつけ、添付ファイルを開くと感染するコンピューターウイルス「Emotet」の被害が急増していて、今月4日には日本医師会の事務局のパソコンの感染も確認され、情報セキュリティーの専門機関が注意を呼びかけています。
「Emotet」は、メールの添付ファイルを開くなどして感染すると、連絡先などが盗み取られ、過去に知り合いや取引先などとやり取りした文書を引用してさらに偽のメールを広げるコンピューターウイルスで、去年からことしの初めにかけて猛威を振るいました。

情報セキュリティーの専門機関、「JPCERTコーディネーションセンター」によりますと、ウイルスはいったん収束を見せていましたが、ことし7月ごろから再び感染が確認されるようになり、今月は15日までに感染した国内のメールアドレスは5610件に上り、1か月間の件数としてはすでに過去最高となっています。

今月4日には日本医師会の事務局のパソコンの感染が確認され、医師会の職員が過去にやり取りした厚生労働省の職員などの名前で、関係先などに多数の偽のメールが送信されました。

新型コロナウイルスの影響でテレワークをする人が増える中、自宅の無線LANにつながった端末に感染を広げる新たなタイプも出てきているということで、JPCERTコーディネーションセンターは「メールが取引先や知り合いの名前からだったとしても、少しでも不審な点を感じた場合には添付ファイルは開かないようにしてほしい」と注意を呼びかけています。