群馬 ブラジル人などにコロナ感染拡大 外国語での啓発強化へ

群馬 ブラジル人などにコロナ感染拡大 外国語での啓発強化へ
群馬県は、県内に住むブラジル人などに新型コロナウイルスの感染者が増えているとして外国語での感染防止対策の呼びかけを強化することになりました。日系人が多く住む大泉町は、独自の緊急事態宣言を出して不要不急の外出の自粛などを呼びかけることにしています。
群馬県によりますと、16日までの1週間に県内で新型コロナウイルスへの感染が判明した90人のうち、およそ7割が、外国籍の人だとみられることが分かりました。

県内には東部を中心にブラジルやペルーから長期で働きにきている日系人など外国籍の人が多く生活していることから、群馬県はこうした人への啓発を強化することを決めました。

外国人が働く企業を直接訪問するほか、SNSを活用して、3密を避けることやマスクをつけることなど感染防止対策を徹底するようポルトガル語やスペイン語で呼びかけるということです。

大泉町 18日から独自の緊急事態宣言を発令

また、住民の2割が外国人の大泉町は18日から今月末まで町独自の緊急事態宣言を出して、感染リスクを高めるような不要不急の外出を控えることや感染者に対する不当な差別やいじめなどを行わないよう呼びかけることを決めました。

群馬県の山本知事は会見で「群馬県には外国人が多く住んでいるので一緒に感染防止対策に努めたい」と述べました。