来月1日から「Go Toトラベル」の対象に東京発着の旅行も加えることについて東京都医師会の尾崎治夫会長は17日の記者会見で「あまりにも工夫がなさすぎる」と述べ、東京の近場への旅行から、段階的に対象を拡大していくのが望ましいという考えを示しました。

この中で尾崎会長は、「Go Toトラベル」の対象に東京発着の旅行を加えることについて「東京の感染者が少し減ってきたから、対象に入れるということでは、あまりにも工夫がなさすぎる」と述べました。

そのうえで「経済活動に反対するわけではないが、医療の立場からすると全国の感染が収まっている中で、Go Toトラベルを全国展開するには工夫が必要ではないか」と述べ、まずは東京に隣接する県への旅行から始めるなど、段階的に対象を拡大していくのが望ましいという考えを示しました。

また、今月19日からイベントの開催制限が緩和されることについて尾崎会長は「イベントの開催そのものでの感染はあまり心配していないが、イベントの帰りに飲食店に出かけたりすることのほうが心配している。当面はイベントの帰りは素直に帰ることをすすめたい」と述べました。