コロナ影響で来日できず 外国語指導助手が約50人欠員に 群馬

コロナ影響で来日できず 外国語指導助手が約50人欠員に 群馬
新型コロナウイルスの影響で入国制限が続いていることから、小中学校などで外国語を教えるALT=外国語指導助手が来日できず、群馬県内でおよそ50人が欠員となる見通しになっていることが、NHKの取材で分かりました。
英語などの外国語教育を補助するALTは、群馬県内では35すべての市町村で340人余りが指導にあたっています。

ALTが交代するのは多くが8月から9月のため、NHKが県内すべての市町村に取材したところ、新型コロナウイルスの影響で入国制限が続いていることから、任期満了を迎えたALTの後任が着任できないところが相次いでいて、10の市町村で合わせて47人が欠員となる見通しになっていることが分かりました。

市町村別の欠員をみると、高崎市が17人、富岡市が10人、安中市が6人、桐生市が4人、中之条町が3人、伊勢崎市と渋川市がそれぞれ2人、板倉町と嬬恋村、南牧村がそれぞれ1人です。

中之条町と南牧村は、ALTが1人もいなくなったということです。
欠員が最も多い高崎市は、これまですべての小中学校にALTを配置してきていて、英語を指導する経験の少ない小学校の教員の負担が大きくならないよう、中学校の英語の教員を派遣するなどの対応を進めています。

高崎市教育委員会の飯野眞幸教育長は「ALTの英語教育への効果は非常に大きいので、一刻も早く着任できるよう願っている。配置替えを進めるなど、子どもたちがネイティブの人たちと交流できるよう工夫も進めていきたい」と話していました。