安保違憲訴訟 手続き不備で審理のやり直し命じる 高松高裁

安保違憲訴訟 手続き不備で審理のやり直し命じる 高松高裁
安全保障関連法をめぐる集団訴訟のうち高知県の住民が起こした裁判について、高松高等裁判所は「1審で裁判官が交代した際に必要な手続きが行われておらず違法だ」として1審を取り消し、審理をやり直すよう命じました。
高知県内の住民29人は集団的自衛権による武力行使を可能にした安全保障関連法について、「憲法9条に違反する」として国に賠償を求めていますが、1審の高知地方裁判所がことし3月に訴えを退けたため控訴し、高松高等裁判所で審理が続いていました。

しかし、この裁判の途中で地裁の裁判官2人が交代した際に「弁論の更新」と呼ばれる手続きが記録されないまま、1審の判決が言い渡されていたことが分かりました。

16日の判決で高松高裁の片田信宏裁判長は「1審の記録には『弁論の更新』の記載がなく、このままだと交代した裁判官は弁論の内容を知らずに判決を言い渡したことになる。1審の判決は必要な手続きが行われておらず法律に違反するものだ」と指摘して地裁の判決を取り消し、審理をやり直すよう命じました。

この判決が確定した場合、高知地裁で改めて審理が行われることになります。