政治

第99代首相に菅義偉氏 出身地の秋田では

自民党の菅義偉総裁は、衆参両院の本会議で行われた総理大臣指名選挙の結果、第99代の総理大臣に選出されました。

菅氏の出身地の秋田県では、さまざまな動きがありました。

高校の同級生 万歳三唱で祝う

秋田県湯沢市のホテルでは高校の同級生などが集まって、大型のモニターで総理大臣指名選挙の様子を見守り、秋田県出身者で初めてとなる総理大臣の誕生を祝っていました。

これは菅氏の出身校の湯沢高校の同級生らが企画し、会場のホテルにはおよそ60人が集まりました。

このうち、高校の同級生の1人、伊藤陽悦さんは、去年、総理大臣官邸で菅氏と一緒に撮影した写真や、「令和」と書かれた菅氏の直筆サインを持って会場を訪れました。

伊藤さんは、写真とサインについて「私の宝物で『議員はひとりではできない』ということばもかけてもらいました」と話していました。

また、菅氏の人柄については「人のことを大事にし、人の気持ちをつかむ雰囲気をもっている人だと思います」と話していました。

このあと総理大臣指名選挙で、菅氏が選出されると、伊藤さんは目に涙を浮かべ、喜びをかみしめていました。

そして、集まった人たち全員で万歳三唱をして、秋田県出身者で初めてとなる総理大臣の誕生を祝っていました。

伊藤さんは「これまでを思い出し、涙を流してしまいました。改めてすごい人だと思います。これからも健康に気をつけ頑張ってほしいです」と話していました。

地元 湯沢市でちょうちん行列

秋田県湯沢市では、住民が市役所で総理大臣指名選挙のテレビ中継を見守ったあと、地元に伝わるちょうちん行列を行いました。

湯沢市役所のロビーには、大型テレビの前に座席が設けられ、菅氏の写真を印刷したうちわなどを持った住民など、およそ160人が集まりました。

衆議院本会議の総理大臣指名選挙の様子をテレビ中継で見守り、菅氏が指名されると、大きな歓声と拍手が起こりました。

湯沢市の鈴木俊夫市長は「菅さんは『原点はふるさと秋田にあり、湯沢をいつも思っている』と語っていて、まさに“おらほから出た総理大臣”だ。これまでの経験を生かし、国民のために全力で頑張ってほしい」と期待を述べました。

集まった人たちは万歳三唱し、秋田県出身者で初めてとなる総理大臣の誕生を祝いました。

市内に住む52歳の男性は「地元から総理大臣が出たことを誇りに思います。地方にも目を向けてくれると思いますが、私たちも自分たちで地域を元気にしていくよう頑張りたい」と話していました。

夕方からは地元の夏祭りで披露されるちょうちん行列が行われ、100人余りが、ちょうちんや横断幕を掲げながら市の中心部を練り歩きました。

母校では書道パフォーマンスも

菅氏の母校である県立湯沢高校の生徒からも、喜びや期待の声が上がりました。

1年生の女子生徒は、ことしは夏の甲子園や全国高校総体などが中止になったことに触れ「コロナ禍での新しい生活様式が広がる中で、こうした状況でも大会が開かれるようにしてほしいです」と話していました。

また、3年生の男子生徒は「少子高齢化などが進む中で、少しでも格差のない社会にしてもらいたいです」と話していました。

また、書道部9人が書道パフォーマンスを行いました。

部員たちは吹奏楽部が演奏する校歌などに合わせて、縦4メートル、横6メートルの紙いっぱいに力強く筆を走らせ、菅氏の座右の銘である「意志有れば道在り」と、校歌の歌詞の一節を書き上げ、菅氏の総理大臣の選出を祝いました。

2年生で書道部の鈴木心花部長は「私たちも強い志を持って、学校生活を送っていきたい」と話していました。

菅氏は7年前、母校である県立湯沢高校が創立70年を迎えたことを記念して招待され、講演をしたということです。
学校によりますと、講演で菅氏は、高校卒業後、就職のため上京して町工場で働きながら大学に進学し、世の中を動かすために政治の世界に飛び込んだことを話したうえで、後輩たちに「高校時代に身につけた力をもとに人生と向き合い、悔いなく歩んでほしい」と激励のことばを贈ったということです。

また、菅氏の座右の銘である「意志有れば道在り」を直筆で書いた色紙も贈られ、学校の正面玄関のそばにあるケースの中に飾られています。

このほか校内には、総理大臣の選出を祝って美術部の2年生の女子生徒が描いた菅氏の肖像画も飾られています。

湯沢高校の小松弘樹校長は「菅氏には、子どもたちが能力を発揮でき、将来への展望を描けるような社会にしてほしい」と話していました。

「スガちゃんのふるさと苺ヨーグルト」発売

秋田県湯沢市出身の菅氏が第99代の総理大臣に選出されたのを記念して、地元の乳製品メーカーが、菅氏の似顔絵がラベルに描かれた、記念のヨーグルトの飲み物の販売を始めました。

「スガちゃんのふるさと苺ヨーグルト」と名付けられたこの商品は、湯沢市内にある乳製品メーカーが16日から販売を始めました。

この会社では、もともと菅氏の地元である湯沢市の秋ノ宮地区で生産された、いちごのジャムを使ったヨーグルトの飲み物を販売していましたが、菅氏の実家がいちご農家だったこともあり、総理大臣に選出されたのを記念して、今回、名称と装いを一新しました。

容器の側面には、いちごを抱えた菅氏の似顔絵が描かれたラベル、キャップには「祝」と書かれたシールがそれぞれ貼られていて、早速買い求める客の姿が見られました。

湯沢市の61歳の女性は「販売が始まったと聞いたので、近くの温泉に泊まったついでに買いに来た。12本買ったので家族で楽しみたい」と話していました。

会社によりますと、すでに東京などからもおよそ400本の注文が入っているということで、工場ではラベルやシールを貼る作業を行っていました。

「栗駒フーズ」営業担当の井上幸子さんは「最近は新型コロナウイルスの影響もあり、取引先が減少するなど厳しい状況だったが、これを機に地元全体が盛り上がってほしい」と話していました。

新聞の号外配られる

秋田市に本社がある「秋田魁新報社」は号外を2万4000部発行し、秋田市や、菅氏の出身地の湯沢市で配ったということです。

JR秋田駅前では午後3時ごろから号外が配られ、買い物客などが受け取っていました。

10代の女子大学生は「菅さんをきっかけに、私の周りでも政治の話題が増えました。教員になりたいと思っていますが、教員は今、多忙と聞くので、負担を減らす政策を考えてほしい」と話していました。

また、秋田県横手市出身の40代の女性は「菅さんの地元が近いのでうれしいです。前の政権を引き継いだ部分もあると思いますが、しっかりと自分の判断で政治をしていってほしい」と話していました。

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