東南アジア 新型コロナ感染対策の再強化相次ぐ

東南アジア 新型コロナ感染対策の再強化相次ぐ
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、東南アジアでは経済活動や市民生活への制限を再び強める動きが相次いでいます。
このうちインドネシアでは、今月10日に確認された新たな感染者数が、1日としては最も多い3861人に上り、感染の拡大に歯止めがかかっていません。

こうした中、首都ジャカルタの州政府は、企業に命じている在宅勤務措置を、一部の業種を除き従業員数の4分の3以上に引き上げるよう命じ、5人以上の集まりを禁じるなど、ことし6月以来となる大幅な制限をかけています。

ふだん、通勤時間帯に激しい渋滞が起きるジャカルタ中心部の大通りも、14日朝は交通量が半分以下に減っていました。

ミャンマーでも先月中旬以降、新たな感染者が急増し、およそ1か月で8倍近くに増えています。

最大都市ヤンゴンでは、半数を超える地区の住民に自宅待機が命じられ、中心部の通りは閑散としています。

市外への移動も原則として禁じられ、警察や保健当局が市外に向かう人たちに移動の緊急性を尋ね、健康状態を調べていました。

このほかマレーシアでも今月に入って新たな感染者数が再び100人を超える日が出ていて、感染が相次ぐ地区で人の移動が制限されるなど、東南アジアでは感染の抑え込みに向けて、経済活動や市民生活への制限を再び強める動きが相次いでいます。