マスク着用拒否の乗客 奥尻空港で降ろされる

マスク着用拒否の乗客 奥尻空港で降ろされる
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12日、北海道の奥尻発函館行きの旅客機の機内で出発前にマスクを着けていなかった乗客の男性が、客室乗務員から再三にわたって問いかけられても理由を説明しなかったため、機内から降ろされるトラブルがありました。
航空会社によりますと、12日正午ごろ、奥尻空港で北海道エアシステムの函館行きの便に乗っていた男性が離陸前にマスクを着けていなかったため、客室乗務員が着用を求めました。

男性は応じず客室乗務員が再三にわたって問いかけましたがマスクを拒む理由を説明しなかったため、機長は機内の秩序を乱す行為にあたると判断し、男性を降ろしました。

機内には男性のほかに21人の乗客が乗っていて、このトラブルなどの影響で、定刻より30分余り遅れて奥尻空港を出発しました。

航空各社では新型コロナウイルスの感染防止のため乗客にマスクの着用を求めていて、今月7日にも、別の航空会社の釧路発関西空港行きの旅客機で、マスクの着用を拒否した男性が、乗客や客室乗務員を威嚇したとして、臨時に新潟空港で降ろされるトラブルが起きています。

北海道エアシステムは「マスクを着用していなかったからではなく、客室乗務員とのやり取りから、安全な運航に支障を来すおそれがあると判断した」と話しています。

乗客「以前マスク着用で体調が悪くなった」

この乗客の男性はNHKの取材に対し、マスクを着けなかった理由について、以前マスクを着けた際に、じんましんが出るなど体調が悪くなったことがあったためだとしたうえで、客室乗務員の問いかけに答えなかった理由について「ほかの乗客がいる場所で自分の病気について話したくなかった」と話しています。

そのうえで「マスクは義務ではないはずなのに、ほかの乗客に感染させるおそれがあるので降りてもらうと言われた。マスクを拒む理由を尋ねられたのも一度だけだ」と主張しています。

一方、この男性がツイッターに投稿した、航空会社から渡されたという文書の画像では、機長が男性に対し、乗務員の職務を妨害し航空機の安全の保持に支障を来す行為を行わないよう命じています。