生徒間の伝統的な指導方法 下級生に負担 宝塚音楽学校が見直し

生徒間の伝統的な指導方法 下級生に負担 宝塚音楽学校が見直し
未来のタカラジェンヌを養成する兵庫県の宝塚音楽学校が、上級生が下級生を1対1で指導したり、上級生が乗っているかもしれない電車にあいさつしたりする、生徒の間で受け継がれてきた伝統的な指導方法について、下級生に負担が生じているとして見直しを進めていることが分かりました。
宝塚音楽学校は、2年制で各学年に40人が在籍し、声楽やバレエのレッスンを受けますが、校舎の掃除の方法や生活態度については、上級生が下級生に指導をしています。

学校によりますと、おととしまでは伝統的に上級生が下級生を選んで1対1のペアになり、1年間、指導していましたが、数年前、体調を崩す下級生がいたことから学校が調べたところ、一部の下級生が過度な提出物を課せられていたことが分かったということです。

このため、学校では下級生に負担が生じているとして見直すことを決め、去年4月から10数人ずつのグループ単位で指導するよう生徒に指示するとともに、カウンセラーに相談できる態勢を整えたということです。

このほか、生徒の間で「予科事(よかごと)」と呼ばれ受け継がれてきた、上級生が乗っているかもしれない阪急電車へのあいさつや、上級生への前では眉間にしわを寄せて口角を下げる表情をすることなどについても改善を進め、現在では、ほとんどみられなくなったということです。

宝塚音楽学校は「ハラスメントや厳しい上下関係についての社会の捉え方が変わりつつあり、学校の伝統を尊重しながら時代に合わせて、改善を進めていきたい」としています。