日産自動車 社債で8500億円を調達へ コロナ影響長期化に備えて

日産自動車 社債で8500億円を調達へ コロナ影響長期化に備えて
日産自動車が、社債を新たに発行しておよそ8500億円の大規模な資金調達を準備していることが分かりました。新型コロナウイルスの影響が長期化することも見越して、必要な資金を確保しておくねらいです。
日産自動車は新型コロナウイルスの影響で国内外で販売が大きく落ち込み、今年度1年間の業績予想では6700億円の最終赤字を見込んでいます。

こうした中、関係者によりますと、日産は来週、新たに社債を発行し80億ドル、日本円でおよそ8500億円を調達する方向で準備を進めています。

日産はこれまでに日本政策投資銀行から政府保証がついた1000億円余りの融資を受けたのをはじめ、今年度に入って7月までに銀行などから合わせて8900億円余りを調達し、「ひとまず必要な資金は確保した」としています。

ただし、新型コロナウイルスの影響が今後、長期化するおそれもあることから、金融市場が大きく混乱していない時期に社債を発行し、事業や経営を立て直すための構造改革に向けた資金をより厚めに確保しておくねらいがあるということです。