千島海溝と日本海溝 巨大地震時の大津波想定 岩手県の詳細公表

千島海溝と日本海溝 巨大地震時の大津波想定 岩手県の詳細公表
北海道沖から岩手県沖にかけての「千島海溝」と「日本海溝」で巨大地震が起きた際の大津波の想定について、国は、ことし4月の発表の際に公表を見送っていた、岩手県の詳細を11日に発表しました。
9年前に発生した東日本大震災を受け、国の検討会は、
▽千島列島から北海道の沖合にかけての「千島海溝」沿いと、
▽「日本海溝」で起きうる地震について、
最大クラスの巨大地震や大津波の想定を検討し、ことし4月に公表しました。

このうち「日本海溝」の北海道の南から岩手県の沖合にかけての領域で起きる巨大地震では、東北で最大震度6強の激しい揺れや、各地で10メートルを超える津波が想定されました。

これをもとに、浸水範囲の想定なども各地で公表されていましたが、岩手県では地元との調整がついていないとして、詳細な浸水範囲などの公表は見送られていました。

こうした中、国は11日、地元との調整が整ったとして、岩手県で想定される浸水の深さや範囲などの詳細を公表しました。

それによりますと、岩手県の沿岸で想定される津波の最大の高さは、
▽洋野町で19.9メートル
▽宮古市で29.7メートル
▽釜石市で18.5メートル
▽大船渡市で16.2メートルなどとなっています。

浸水の深さの想定は、役所がある場所で、
▽洋野町役場が1.3メートル
▽久慈市役所が5.3メートル
▽野田村役場が8.2メートル
▽宮古市役所が2.1メートル
▽釜石市役所が6.7メートルとなっています。

国は今後、岩手県を含めた各地域の具体的な被害想定や防災対策について検討し、今年度内をめどに、とりまとめる方針です。