ドコモ口座 1日に100の不正な口座開設される 不審アクセスも

ドコモ口座 1日に100の不正な口座開設される 不審アクセスも
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ドコモ口座を通じて預金が引き出された問題。先月下旬以降、多い時には1日、およそ100の不正なドコモ口座が開設されていたことが関係者への取材で分かりました。同じIPアドレスから複数回、不審なアクセスがあったことも分かり、警察当局は今後、本格的に捜査を進めることにしています。
NTTドコモの「ドコモ口座」は、銀行口座を登録して入金すれば「d払い」で、買い物や送金ができるサービスで、この口座を通じて銀行預金の不正な引き出しが相次ぎ、被害はおよそ1800万円に上っています。

何者かがドコモと連携する銀行の預金者になりすまして口座を開設したとみられていますが、先月下旬以降、多い時には1日およそ100の不正なドコモ口座が開設され、銀行とひもづける手続きが行われていたことが、関係者への取材で分かりました。

また、同じIPアドレスから複数の不審なアクセスがあったということです。

インターネットを使った犯罪では、他人になりすましたり、海外のコンピューターを経由したりすることもあり、警察当局は今後、ドコモ口座を不正に開設した人物の特定などに向けて、本格的に捜査を進めることにしています。

麻生副総理兼金融相「預金者の保護最優先で」

「ドコモ口座」を通じて銀行の預金が不正に引き出された問題で、麻生副総理兼金融担当大臣は、閣議の後の記者会見でNTTドコモと各銀行に対し、預金者の保護を最優先に対応に当たるよう求める考えを示しました。

この中で、麻生副総理兼金融担当大臣は「まずは被害に遭われた方々の全額補償が大事だと思う。また、同じような被害が拡大することを防ぐことも重要だ」と述べ、NTTドコモと各銀行に対し、預金者の保護を最優先に対応に当たるよう求める考えを示しました。

そのうえで「似たようなサービスをする事業者や銀行も、『自分たちとは関係ない』と思わないでほしい」と述べ、ほかのキャッシュレス決済の事業者や金融機関も、今回の問題を教訓に本人確認の強化などセキュリティー対策に取り組む必要があるという認識を示しました。

一方、証券最大手の「野村証券」の社員が、金融機関などの顧客情報の一部を外部に流出させていた問題について、麻生副総理は、「証券会社は信用がいちばん大きな所なのにその根本が失われることになりかねないのだから、情報の管理などの強化を促していかないといけない」と述べました。

高市総務相「被害者への万全な対応と再発防止を」

高市総務大臣は、閣議のあとの記者会見で「ドコモ口座を通じて銀行口座から預金が不正に引き出されるのは非常に残念だ。NTTドコモは、本人確認手続きをより確実に行う必要があったとしていて、総務省としてはすでにドコモにヒアリングを行い、今後の対応の方向性を確認した」と述べました。

そのうえで、高市総務大臣は「銀行を含めた関連事業者は、利用者が安心して決済サービスが利用できるよう、被害にあった人の対応に万全を期すとともに再発防止に取り組んでほしい」と述べ、NTTドコモと銀行に対し被害者への対応に万全を期すとともに再発防止を求める考えを示しました。