英 離脱協定の一部ほごにする法案提出 EUは撤回を要求

英 離脱協定の一部ほごにする法案提出 EUは撤回を要求
イギリスのジョンソン政権がEU=ヨーロッパ連合との間ですでに合意している離脱協定の一部をほごにする内容を含む法案を提出したことを受けて、EUの副委員長はイギリス側に法案の撤回を強く求めました。
イギリスのEU離脱にあたって双方は、離脱の条件を定めた協定に合意しましたが、イギリスのジョンソン政権は協定の一部をほごにする内容を含む法案を9日、議会下院に提出しました。

離脱協定は、EU加盟国のアイルランドと陸続きとなっているイギリス・北アイルランドについて、モノの行き来に関してはEUのルールに従うことが盛り込まれていますが、法案では、EUと進めている自由貿易協定などの交渉が決裂した場合、ルールはイギリスが決められるなどとしています。

これに対しEUは法案は国際法に違反すると強く反発していて、10日、シェフチョビッチ副委員長がロンドンを訪れてイギリスのゴーブ内閣府担当相と緊急に会談しました。

会談でシェフチョビッチ副委員長は「離脱協定は国際法として法的に有効で一方的に変更できない」と強く非難したうえで、今月中に法案を撤回するよう求めました。

これに対しゴーブ内閣府担当相は「法案は撤回できないし、撤回するつもりもないとEU側に伝えた」と強調し、自由貿易協定の交渉が難航する中、双方の溝はいっそう深まっています。

仏外相 “法案 認められない”

フランス外務省によりますと、ルドリアン外相は10日、イギリスのラーブ外相との会談でこの法案について触れ、「離脱協定の規定に違反し、受け入れられない性質のものだ」と述べ、ジョンソン政権が提出した法案は認められないという考えを伝えたということです。