1歳児 コロナ感染後に川崎病と診断 専門家「検証の必要」

1歳児 コロナ感染後に川崎病と診断 専門家「検証の必要」
新型コロナウイルスは、海外で、全身の血管に炎症が起きる「川崎病」に似た症状との関連が指摘されていますが、東京の病院で、1歳の男の子が新型コロナウイルスの感染後に川崎病と診断されていたことがわかりました。専門家は、関連は不明だとしたうえで、今後、症例を集めて検証する必要があるとしています。
東京都立小児総合医療センターによりますと、ことし3月、新型コロナウイルスで入院した1歳の男の子が、退院から3週間後に再び発熱したということです。

男の子は発疹や手や足に赤みが出るなどの症状があり、「川崎病」と診断されたということで、炎症を抑える薬で治療を行い、順調に回復したということです。

川崎病は、以前から日本など東アジアに多い病気とされていますが、欧米で、新型コロナウイルスの感染が拡大したあとに川崎病に似た症状の子どもが相次いで報告されたことから、感染との関連が指摘されていました。
このためセンターでは、ことし3月以降に川崎病と診断されたほかの子ども13人について、過去の感染を調べる抗体検査を行いましたが、いずれも陰性でした。

治療を担当した宇田和宏医師は「ほとんどの川崎病は新型コロナウイルスとは関係ないため、1例だけでは評価は難しい。今回の症例も関連は不明だが、念のため、子どもが感染した場合は1、2か月程度は注意してほしい」と話していました。

日本川崎病学会の高橋啓会長は「欧米の報告とは症状の重さなど異なる点があり、感染との関連は慎重に考えるべきだ。今後、さらにデータを集め検証していく必要がある」と話していました。