新型コロナ 千葉で病院集団感染が拡大 2人死亡

新型コロナ 千葉で病院集団感染が拡大 2人死亡
千葉県柏市は、新型コロナウイルスの集団感染が発生している市内の病院で感染が確認されていた入院患者1人が死亡したと発表しました。今月7日に死亡したとして発表されていた人についても、この病院の入院患者だったことが公表され、この病院で亡くなったのは2人となりました。
柏市によりますと、集団感染が発生している市内の「柏たなか病院」で8日、新型コロナウイルスの感染が確認されていた入院患者1人が死亡したということです。

また、柏市は9日、感染者1人が7日に死亡したと発表していましたが、10日になって、この人についても同じ病院の入院患者だったことを明らかにしました。これで、この病院で亡くなったのは2人になりました。

病院を運営する法人によりますと、亡くなったのは95歳の女性だということです。柏市は当初、「遺族の意向で病院名などは一切公表できない」としていましたが、「確認が不十分だった」と説明しています。

千葉県で亡くなった感染者は、合わせて66人になりました。

また、この病院では新たに70代と80代の男性の入院患者2人と看護師2人の感染が確認され、この病院の関係者で感染が判明したのは30人になりました。

4人は1回目の検査でいずれも陰性でしたが、その後、発熱などの症状が出て再検査したところ感染が判明したということで、看護師2人は発症後は自宅待機をしていたということです。

柏市は引き続き関係者の検査を進める方針です。

さらに、千葉県によりますと、集団感染が発生している市原市内のパブ「Club Pegasus」で新たに女性従業員1人の感染が確認され、関係者の感染判明は合わせて12人となりました。

県は8月24日から9月3日の間に店を利用した人で、不安がある場合は最寄りの保健所に連絡するよう呼びかけています。

この店では従業員の検温の記録を残していなかったほか、利用客の名簿を作成していなかったということで、県は接待を伴う飲食店に対してガイドラインに基づく対策の徹底を呼びかけています。

このほか、市川市議会議員の60代の男性の感染も確認されましたが、議員は今月4日開会中の市議会に出席していたことから、県は濃厚接触者の特定を進めています。

千葉県内で10日発表された新たな感染者は28人でした。

これで県内の感染者は合わせて3295人となりました。