「ドコモ口座」被害は66件 計1800万円 陳謝し全額補償へ

「ドコモ口座」被害は66件 計1800万円 陳謝し全額補償へ
電子決済サービスの「ドコモ口座」を通じて銀行口座の預金が不正に引き出された問題で、これまでに確認された被害は66件、合わせておよそ1800万円に広がっていることが明らかになりました。NTTドコモは、本人確認が不十分だったと認め、銀行と協議して全額を補償するとしています。
NTTドコモは10日夕方に、問題が明らかになってから初めて記者会見を開き、丸山誠治副社長が「不正利用の被害者の方々におわびを申し上げるとともに、お客様ほか多数の皆様にご迷惑をおかけしたことを深くおわびをします」と述べ、陳謝しました。

NTTドコモが手がける「ドコモ口座」は、銀行口座を登録して入金すれば「d払い」で買い物や送金ができるサービスで、この口座を通じて銀行預金の不正な引き出しが相次いでいます。

会見では、これまでに確認された被害が10日正午の時点で、全国11の銀行で66件、合わせておよそ1800万円に広がっていることが明らかになりました。

何者かが、ドコモと連携する銀行の預金者になりすましてドコモ口座を開設したうえで、銀行の口座からドコモ口座に送金する形で不正に預金が引き出されていて、なかには60万円を引き出された人もいます。

丸山副社長は「NTTドコモの本人確認が不十分だったことが原因だ」と、セキュリティーに不備があったことを認め、再発防止に向けて、なりすましを防ぐ対策などを今月末までに導入するとしています。

そのうえで、被害を受けた人に対しては、各銀行と協議して全額を補償するとしています。

また、去年5月にも同じような不正引き出しがあったにもかかわらず、再発を防げなかった責任について、丸山副社長は「悪意あるユーザーを排除するための本人確認という視点が欠落していた。不正引き出しの全容解明に努めて、対応をきちんととることが経営責任であると認識している」と述べました。

一方、今回の問題をめぐり、金融庁から報告徴求命令を出されたことを受けて、NTTドコモは、9月17日までに事実関係や原因などを報告するとしています。