米ニューヨーク 店内での飲食を条件付きで約半年ぶりに再開へ

米ニューヨーク 店内での飲食を条件付きで約半年ぶりに再開へ
アメリカ、ニューヨーク市は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて禁止していたレストランの店内での飲食を、今月末から半年ぶりに認めることを決めました。一方、ロサンゼルス郡は再拡大への懸念から9月のハロウィーンで、子どもたちが家々を訪ねる恒例行事やパーティーを控えるよう呼びかけています。
ニューヨーク州のクオモ知事は9日の記者会見で、ことし3月から禁止していたレストランの店内での飲食を9月末から条件付きで認めることを明らかにしました。

それによりますと、店内での飲食に際しては店側に入り口での検温や、感染者が出た場合に備えた客の連絡先の入手、そして客数を店舗が許容できる全体の25%に抑えることを求めています。

ニューヨーク市ではことし6月から屋外の座席での飲食を認めていましたが、店内での飲食の禁止がこれ以上長引けば、店が倒産してしまうという懸念が広がっていました。

一方、ロサンゼルス郡の保健当局は、10月31日のハロウィーンに関する指針を発表しました。

それによりますと、人と人の距離を保ち感染の再拡大を防ぐため、子どもたちが家々を回ってお菓子をもらう恒例行事を控えるよう求めるとともに、住居を共にしている家族以外の人とのパーティーは屋外であっても禁じるとしています。

アメリカでは新型コロナウイルスの感染者数が635万人を超え、全体のおよそ40%をカリフォルニア、フロリダ、ニューヨーク、テキサスの4州が占め、最近は中西部の感染拡大が深刻になっていて、感染の収束が見通せないなか、感染防止と経済、社会活動の両立の難しさが改めて浮き彫りになっています。