東京都「モニタリング会議」警戒レベルを1段階引き下げで調整

東京都「モニタリング会議」警戒レベルを1段階引き下げで調整
東京都内の新型コロナウイルスの感染状況などを分析・評価する都の「モニタリング会議」は、10日開く会議で、4段階ある警戒のレベルのうちおよそ2か月間、維持していた最も深刻な表現を1段階引き下げる方向で調整を進めています。
東京都は10日、「モニタリング会議」を開き、現在の都内の感染状況と医療提供体制について専門家が分析・評価します。

このうち、感染状況は、7月15日に4段階ある警戒のレベルのうち「感染が拡大していると思われる」という最も深刻な表現に引き上げて以来、およそ2か月間、表現を維持してきました。

関係者によりますと、新たな感染の確認が減少傾向にある最近の状況などを踏まえ、10日開く会議では「感染が拡大しつつあると思われる/感染の再拡大に警戒が必要であると思われる」という上から2番目の表現に1段階引き下げる方向で調整を進めています。

引き下げられれば、都は23区内の飲食店などに要請している午後10時までの営業時間の短縮について、予定どおり今月15日で終える方針を表明したい考えで、専門家の意見も聴いたうえで最終的に判断することにしています。

「総括コメント」は

東京都は、「感染状況」と「医療提供体制」について合わせて7つの項目で毎日、モニタリングを行い、医師や感染症の専門家による分析結果として4段階ある警戒のレベルに「総括コメント」をつけて週に1回、発表しています。

このうち、「感染状況」の「総括コメント」は、先週のモニタリング会議で上から2番目と3番目のレベルに、感染の再拡大に警戒や注意を呼びかけるコメントが新たに加えられました。

現在は、最も深刻な表現が
▽「感染が拡大していると思われる」で
2番目以降は▽「感染が拡大しつつあると思われる/感染の再拡大に警戒が必要であると思われる」、
▽「感染拡大の兆候があると思われる/感染の再拡大に注意が必要であると思われる」、
▽「感染者数の増加が一定程度にとどまっていると思われる」となっています。

また、「医療提供体制」の「総括コメント」は上から3番目のレベルに新たに加えられ、最も深刻な表現が
▽「体制がひっ迫していると思われる」で
2番目以降は▽「体制強化が必要であると思われる」、
▽「体制強化の準備が必要であると思われる/体制強化の状態を維持する必要があると思われる」、
▽「通常の体制で対応可能であると思われる」となっています。