新型コロナ自粛 学生うつ症状1割 秋田大学が調査

新型コロナ自粛 学生うつ症状1割 秋田大学が調査
秋田市にある秋田大学が新型コロナウイルスによる自粛の影響について、学生に調査した結果、およそ1割の学生に中等症のレベル以上のうつの症状が見られたことがわかりました。
この調査は、新型コロナウイルスによる自粛の影響を調べるため、ことし5月20日から6月16日にかけて、秋田大学のすべての大学生と大学院生、合わせて5100人余りを対象に行われ、53%の学生から回答がありました。

それによりますと、女性の11.5%、男性の10.3%で、中等症のレベル以上のうつの症状が見られたということです。

また、生活スタイルなどの回答を含め分析した結果、うつの症状のリスクは、喫煙している場合は2.85倍、週5回から7回飲酒する場合は2.45倍に高まるという結果が出たということです。

一方、高い頻度で運動していた場合0.54倍、相談できる人がいる場合は0.24倍までリスクが低くなると分析しています。
秋田大学は、家族や友人とのつながりを維持し適度に運動するとともに、喫煙や飲酒量が増えていないか、チェックするよう呼びかけています。

調査を行った秋田大学大学院医学系研究科の野村恭子教授は、「運動や人とのつながりが重要だという分析結果は全国でも活用できると思うので共有していきたい」と話しています。