世界遺産 長崎「軍艦島」 台風10号で大正時代の建物に被害

世界遺産 長崎「軍艦島」 台風10号で大正時代の建物に被害
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台風10号の影響で、世界遺産の島、長崎市の「軍艦島」では、大正時代に建てられた国内最古の鉄筋コンクリート造りのアパートの一部が崩落するなど被害が確認されました。
台風10号の接近を受けて、長崎市は8日、世界文化遺産に登録されている「明治日本の産業革命遺産」の構成資産の1つ、「端島炭坑」がある長崎市の「軍艦島」の被害状況を調査しました。
その結果、大正5年に建てられ、現存する鉄筋コンクリート造りのアパートとしては国内最古の「30号棟」のはりの部分が崩落していることが確認されました。

「30号棟」は、これまでの豪雨などでも外壁などの崩壊が確認されていますが、老朽化も進んでいるため、補修は困難だということです。
また、昭和12年ごろに建築された石炭を運ぶベルトコンベアの支柱の崩落も確認されました。
「軍艦島」では、台風9号が接近した際にも、明治時代に作られた石積みの岸壁を補強したコンクリート造りの護岸が崩落したほか、観光客などが出入りする桟橋に取り付けられた緩衝材が流出するなどの被害が確認されたため、船が接岸できなくなっていて、現時点で上陸再開のめどは立っていないということです。

長崎市は、今後、上陸再開に向けて施設の復旧を急ぐとともに、護岸やベルトコンベアの支柱などの保全や補修に向け、国や県との協議を進めることにしています。