病室を巡回するロボット導入 新型コロナの院内感染防止で 福井

病室を巡回するロボット導入 新型コロナの院内感染防止で 福井
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新型コロナウイルスの院内感染の防止が課題となる中、福井市内の病院では、ロボットを使うことで医師や看護師が病室に入らずに巡回する仕組みを導入しました。
ロボットを導入したのは福井市にある県済生会病院です。

ロボットは、航空会社の「ANAホールディングス」が開発したもので、高さ1メートル50センチほどの細長い形で、パソコンなどで操作します。
上部にはカメラやマイクを備えた画面が付いていて、7日は患者の体調などを確認する巡回で使うことを想定し、ロボットをベッド脇まで動かして画面ごしに患者と会話を交わす研修が行われました。
この病院では、新型コロナウイルスの感染拡大を受け入院患者との面会を禁止していて、見舞いに来た人と患者とのやり取りにもロボットを活用したいとしています。

研修に参加した看護師の田中正巳さんは「電話でのやり取りと違い、顔を直接見られるのでお互いにとってより安心感を得られると感じました」と話していました。

福井県済生会病院の登谷大修院長は「患者が感じるさみしさを軽減すると同時に、できるかぎり病室に人が入らなくて済む仕組みが必要なので、ロボットは効果があると考えています」と話していました。