WHO 新型コロナ 世界と同時にアフリカでもワクチン供給を

WHO 新型コロナ 世界と同時にアフリカでもワクチン供給を
WHO=世界保健機関は、新型コロナウイルスのワクチン確保の動きが世界的に活発になる中、アフリカでの供給が遅れる懸念があるとして国際的な協調によって世界と同時に確保されるべきだと訴えました。
新型コロナウイルスのワクチンをめぐっては、先進国を中心に自国民のための確保の動きが活発となっていてアフリカなどの途上国では供給が遅れることが懸念されています。

これについてWHOアフリカ地域事務局のワクチン部門の責任者、ミヒーゴ氏は3日、記者会見で、アフリカにはワクチンを製造できる態勢がないとしたうえで、「誰も取り残されることがないよう、安全なワクチンが開発されれば、アフリカでも世界と同時に供給されるべきだ」と述べました。

そして、WHOなどが立ち上げた世界各国にワクチンを公平に届けるための枠組みによって、アフリカにも2億2000万回分を確保し、医療従事者や高齢者などが優先的に接種を受けられることを目指していると明らかにしました。

また、ミヒーゴ氏は、この枠組みにはアフリカの54の国すべてが参加する方針で、このうち8か国は自国の資金でワクチンを調達し、残りの46か国は財政支援を受けることになるとの見通しを示しました。