中学校で新型コロナ感染者への差別や偏見防ぐ授業 東京 足立区

中学校で新型コロナ感染者への差別や偏見防ぐ授業 東京 足立区
新型コロナウイルスに感染した人に対する差別や偏見を防ぐため、感染症への考え方を学ぶ授業が、東京 足立区の中学校で行われました。
足立区の六月中学校で3年生を対象に行われた授業では日本赤十字社の教材が使われました。

新型ウイルスの捉え方について「病気」「不安」「差別」を3つの顔としてあげ、病気が不安を呼び、不安が差別を生み、差別が受診をためらわせて病気を拡散させるという流れで周りに「感染」していくと説明しました。

そして、教諭が自分の友達に感染者が出たらどう感じるかと質問すると、生徒たちは「こわいと思う」とか「うつりたくないから避けてしまうかもしれない」などと正直な気持ちを打ち明けていました。

続いて自分が感染したらどう思うか聞かれると「周囲の人に避けられてしまうのが心配」と答える生徒もいました。

そのうえで、差別をしないためにどう行動できるか尋ねられると、生徒たちは「こわいと思ってしまうのはしかたないけど、態度や顔に出さないようにしたい」とか、「相手の気持ちを想像して行動したい」と話していました。

授業を受けた女子生徒は「これまで差別の問題は身近ではありませんでしたが、授業を通して具体的に考えることができたので、きちんと行動につなげたい」と話していました。

授業を担当した小澤美沙姫教諭は「授業を通して、子どもたちが気付きを深めていく様子が感じられてよかったです」と話していました。