ユーロ圏の先月の消費者物価指数 4年3か月ぶりマイナス

ユーロ圏の先月の消費者物価指数 4年3か月ぶりマイナス
ドイツやフランスなどユーロ圏の先月の消費者物価指数は新型コロナウイルスの影響でエネルギー価格が下がったことなどから、4年3か月ぶりのマイナスとなりました。
EU=ヨーロッパ連合の統計局は1日、ドイツやフランスなどユーロ圏19か国の消費者物価指数について、先月・8月の速報値が前の年の同じ月と比べて0.2%の下落になったと発表しました。

これはエネルギーの価格が新型コロナウイルスの影響による需要の落ち込みで大幅に下落したことなどによるものです。

国別では、フランスが0.2%のプラスだった一方、スペインがマイナス0.6%、イタリアがマイナス0.5%、ドイツがマイナス0.1%となり、主要国の多くで下落しました。

ユーロ圏では新型コロナウイルスの感染拡大が深刻になったことし3月以降、消費者物価指数は一段と低い伸びが続いてきましたが、マイナスになるのは2016年5月以来、4年3か月ぶりのことです。

物価が継続的に下落するデフレに陥ることへの懸念も出る中、物価の安定に向けて、ユーロ圏の金融政策を担うヨーロッパ中央銀行が今後、どのような対応をするかが焦点です。