高速炉 国内で開発のものと異なる「タンク型」も研究進める

高速炉 国内で開発のものと異なる「タンク型」も研究進める
日本がフランスと共同で研究している、高速炉と呼ばれる特殊な原発について、日本原子力研究開発機構は、「タンク型」と呼ばれる、これまで国内で開発していたものとは異なるタイプの高速炉についても、研究を進めていくと発表しました。
高速炉はプルトニウムを燃料に使う特殊な原発で、国が進めている核燃料サイクル政策で実用化を目指すことになっています。

開発を行ってきた国の研究機関、日本原子力研究開発機構は、同じく高速炉の開発をしているフランスと共同で研究を進めていて、1日、途中の成果について発表しました。

それによりますと、フランスが開発をしてきた「タンク型」と呼ばれるタイプについて、耐震性を向上する手法などが確認されたとして、地震が多い日本でも技術的に成立する見通しがたったとしました。

「タンク型」は、原子炉を覆う容器の中に主要な設備を収めて、全体をコンパクトにできる構造のため、建設費が抑えられるなどのメリットがありますが、地震に弱いとされ、日本は長い配管を備えた別の「ループ型」とよばれる高速炉の開発を進めてきました。

原子力機構では今後、「ループ型」だけでなく「タンク型」の研究も進めるとしています。

しかし、高速炉の開発をめぐっては、実用化を目指して福井県に建設した「もんじゅ」が、コストなどを理由に4年前に廃炉が決まり、国内での開発は停滞しています。

原子力機構では今後について、事故対策など設計上の課題を引き続き研究するとしていますが、具体的な建設については現時点では未定と話しています。

国は高速炉の本格的な利用が期待されるのは今世紀後半としています。