新型コロナ 米感染者600万人超える 大学授業再開で感染拡大か

新型コロナ 米感染者600万人超える 大学授業再開で感染拡大か
新型コロナウイルスの感染者が世界で最も多いアメリカでは、累計の感染者の数が600万人を超えました。アメリカでは多くの大学が新学期を迎える中、キャンパスでの授業を再開した大学で感染が拡大するケースが相次いでいます。
ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、アメリカの累計の感染者の数は日本時間の1日午前3時の時点で、600万9899人と600万人を超えました。

また、死者の数も、18万人を超えていて、感染者の数、死者の数ともに世界で最も多くなっています。

なかでも、この1週間は中西部のアイオワ州、ノースダコタ州、サウスダコタ州で、新たな感染者の数が急増していますが、それぞれの州にある大学がキャンパスでの授業を再開したことが原因の1つにあるものとみられています。

このうち、アイオワ州では、8月上旬まで1日の新たな感染者の数は500人前後でしたが、8月下旬に授業を再開した州内で最大規模のアイオワ大学では1週間で600人以上の学生の感染が報告されるなど感染が拡大し、8月27日には州全体の1日の新たな感染者の数が2600人を超えました。

大学再開による感染の拡大は中西部以外の地域でも起きていて南部アラバマ州のアラバマ大学では、キャンパスでの授業を再開した8月19日以降、感染が確認された学生は1000人以上に上ったということです。

CNNテレビは、8月30日時点で大学での感染者の数は少なくとも36の州で8700人に上ったと伝えています。

アメリカでは多くの大学で新学期を迎える中、感染の拡大を抑えつつ、対面での授業をどのように継続するか、厳しい判断を迫られています。