バンコク伊勢丹 28年の歴史に幕 競争激化で

バンコク伊勢丹 28年の歴史に幕 競争激化で
商業施設の開業が相次ぎ、競争が激化しているタイで、28年間にわたって営業してきた「バンコク伊勢丹」が先月31日夜、閉店しました。
閉店したのは、三越伊勢丹ホールディングスのデパート「バンコク伊勢丹」です。

1992年に開業したこのデパートは、成長する東南アジアの需要をにらんで日本の接客や商品を取りそろえ、タイの顧客や日本の駐在員などの消費を取り込んできました。

しかし、近年、バンコクでは商業施設の開業が相次ぐなど競争が激しさを増していて、バンコク伊勢丹は黒字こそ確保していたものの、直近の売り上げはピーク時の1997年の7割程度にとどまっていました。

こうした中、入居していた大型ショッピングモールとの賃貸契約の交渉で折り合えず、ことし3月に閉店を決めていました。

最後の営業日となった先月31日は、名残を惜しむ買い物客がスマートフォンで記念撮影をする姿などが見られました。
そして、現地時間の昨夜遅く、28年の歴史に幕を下ろしました。

買い物に来ていた28歳のタイ人の女性は「食品売り場で買い物をするのが好きだったのでとても悲しいです。今後、どこで食材を買ったらいいかわかりません」と話していました。