高校生 射撃全国大会 新型コロナ影響で初のリモート大会

高校生 射撃全国大会 新型コロナ影響で初のリモート大会
高校生の射撃の全国大会が開かれ、新型コロナウイルスの影響を受けて、ことしは出場選手がそれぞれの地域の射撃場で競技をしてリモートで得点を競う形式で実施されました。
日本ライフル射撃協会は毎年夏に高校生の全国大会を開いていますが、新型コロナウイルスの影響を受けたことしは新たな試みとして、全国の選手たちがそれぞれの地域の射撃場で競技を行って、リモートで対戦する形式で実施されました。

大会はインターネット上でも公開され、このうち10メートル先の標的を狙うビームピストルは、今月25日まで行われた予選で上位となった男女合わせて8人が出場しました。
インターネット上の画面には選手たちの撃つ姿のほか、標的や最新の得点、選手の名前と順位などが映し出されました。

このうち標的の画面では、選手が銃を構えてから発射するまで照準の動きを追える新しいシステムが導入され、どのタイミングで撃ったのか分かるようになっています。
競技では8人の選手が20発を撃ったあと、総得点の上位4人によって1対1での勝ち抜きトーナメントが行われ、大分・由布高校の3年生、森田竜成選手が優勝しました。

森田選手は「中継するスマートフォンのカメラに囲まれて緊張したが、銃と的に集中しました。新型コロナウイルスの状況下でも大会を開いてもらってありがたい」と話していました。

大会を主催した協会はリモートでの課題を検証し、国内大会や国際大会での導入を検討することにしています。