東京都 新型コロナ 2人死亡 新たに148人感染確認

東京都 新型コロナ 2人死亡 新たに148人感染確認
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東京都は30日、都内で新たに148人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。また、感染が確認された60代と70代の2人が死亡したことを明らかにしました。

重症患者は34人

東京都は、30日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて148人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。都内で1日の感染の確認が200人を下回るのは8月25日以来で、100人を超えるのは6日連続です。

年代別では、10歳未満が3人、10代が6人、20代が41人、30代が37人、40代が23人、50代が16人、60代が8人、70代が4人、80代が6人、90代が4人です。

148人のうち、およそ41%にあたる60人は、これまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、およそ59%の88人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

濃厚接触者の内訳は、家庭内の感染が25人、職場内が7人、施設内の感染と、夜間営業する接待を伴う飲食店の関係者がそれぞれ6人、会食での感染が5人などとなっています。

このうち施設内では、特別養護老人ホームで入所者の80代から90代の女性3人と、スタッフの40代の男性、合わせて4人の感染が確認されたということです。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて2万717人になりました。

一方、都の基準で集計した30日時点の重症の患者は34人で、29日より2人増えました。重症の患者34人は40代から90代で、男性が30人、女性が4人だということです。

また都は、感染が確認されていた60代と70代の男性2人が死亡したことを明らかにしました。2人は基礎疾患があったということです。

これで都内で死亡した人は合わせて360人になりました。

入院中1398人

東京都によりますと、都内で30日までに感染が確認された2万717人のうち、入院中の人は29日より52人増えて1398人となっています。

このうち都の基準で集計した重症の患者は29日より2人増えて34人です。都は、30日の時点で重症の患者向けの病床は150床確保しているということです。

また、中等症以下の患者向けの病床は2700床まで増やすことを目指していて、30日の時点で2450床確保しているということです。

これとは別に9月から10月にかけて2つの専用病院を開設して、中等症以下の患者向けの病床を200床確保するとしています。

また自宅で療養している人は29日より4人増えて438人です。

都が開設している8つのホテルで療養している軽症や無症状の人は29日より6人増えて281人です。

このほか医療機関への入院と、ホテルや自宅での療養のどちらにするか調整中の人は29日より56人減って570人です。

一方、すでに退院した人や、自宅などでの療養が終わった人は1万7670人となっています。

都担当者「引き続き感染防止に努めて」

東京都によりますと、都内で新たに感染が確認された人は30日までの1週間の平均で1日当たり197.7人となり、200人を下回ったのは、7月16日以来だということです。

最も多かったのは8月5日の時点で、1週間の平均で346.3人だったということです。

これについて、都の担当者は「きょうの148人は日曜日とすればそれなりに少ない数になっている。ここ3週間ぐらいで、徐々に1週間平均の感染者数も減ってきている。飲食店などの営業時間の短縮や、帰省や旅行の自粛などの効果が出ているのではないか。引き続き感染防止に努めていただき、さらに感染者が減っていけばいいと思う」と話しています。