米大統領選 人種差別への両陣営の姿勢の違い鮮明に 黒人銃撃で

アメリカで黒人男性が警察官に背後から銃撃されたことへの抗議が続く中、トランプ大統領が法と秩序を重視する姿勢を示したのに対し、民主党の副大統領候補のハリス氏は人種差別の解消に取り組むと訴え、両陣営の姿勢の違いが浮き彫りになっています。
中西部ウィスコンシン州で23日、黒人男性が警察官に背後から至近距離で銃で7発撃たれて重体となり、現地では平和的な抗議デモの一方で、破壊行為も発生し混乱も起きました。

デモは27日も続いていますが、州兵などが警戒にあたり、大きな混乱は起きていません。

これについてトランプ大統領は27日、記者団の質問に応じ「昨夜の現地は静かだった」として、みずからが主導して混乱を収めたと主張しました。

そのうえで「われわれは火を消し止め破壊行為を止めることができる。民主党は私か副大統領を呼べばいい。すぐに暴力をやめさせる」と述べて、法と秩序を重視する姿勢を強調するとともに、民主党では対応できないと攻撃しました。

一方、民主党の副大統領候補のハリス氏は27日、首都ワシントンで演説し「平和的な抗議活動と参加者を常に守らなければならない。略奪や暴力を振るう者たちと一緒にすべきではない」と述べました。

そして「アメリカでは黒人の命が平等に扱われたことはないのが現実だ。構造的な人種差別を認め、対処する必要がある」として、人種差別の解消に取り組むと訴えました。

人種差別問題は大統領選挙でも重要な争点となっていますが、今回の問題を受けて両陣営の姿勢の違いが改めて浮き彫りになっています。