米 黒人男性銃撃 “警察官発砲理由 明らかにならず” メディア

アメリカ中西部ウィスコンシン州で、黒人の男性が警察官に背後から複数回にわたって撃たれたことについて、州の司法当局が引き続き当時の状況を調べていますが、アメリカのメディアは、発砲から時間がたっているにもかかわらず、警察官が銃を発砲した理由が明らかになっていないなどと伝えています。
中西部ウィスコンシン州のケノーシャで23日、黒人男性のジェイコブ・ブレークさんが警察官に背後から至近距離で7回にわたって銃で撃たれて重体となっています。

発砲のあと現地では、連日、地元の住民ら数百人が抗議活動を続けていて、地元のメディアは、26日には、参加者と警察官の間で目立った衝突もなく、抗議活動は平和的に行われたと伝えています。
また、26日には、州の司法当局が記者会見し、ブレークさんの車からナイフが見つかったことなどを明らかにしたうえで、引き続き当時の状況を調べていると発表しました。

これに対して、アメリカの複数のメディアは、発砲から時間がたっているにもかかわらず、警察官が背後から7回も銃を発砲した理由は明らかになっていないなどと伝えるなど、警察や司法当局の対応に疑問の声があがっています。

国連報道官「不正義に強い反対 人々の権利」

黒人の男性が警察官に背後から撃たれたことに対して、抗議の意思を示す動きがスポーツ界などに広がっていることについて、国連のデュジャリック報道官は27日の記者会見で、「わたしたちは、スポーツ選手やそのほかの分野の人たちが行動するのを目にしている。社会の不正義に強い反対を表すのは人々の権利だ」と述べました。

そのうえで、「人種差別問題は多くの国で繰り返し起きている。アメリカだけでなく世界中の問題だ」と述べ、国際社会が人種差別の撤廃に取り組むことが必要だと強調しました。