東京都 高齢者施設で唾液を使ったPCR検査開始へ 新型コロナ

東京都 高齢者施設で唾液を使ったPCR検査開始へ 新型コロナ
東京都は、新型コロナウイルスに感染すると重症化リスクの高い高齢者の感染を防ごうと、都内の高齢者施設の職員や入所者を対象に、唾液を使ったPCR検査を始める方針です。
都によりますと、都の基準で集計した26日の時点の重症患者31人のうち半数以上の16人が70代以上です。

都は、重症化リスクが高い高齢者の感染を防ぐことが重要だとしているほか、高齢者施設で感染したケースのなかには無症状や症状の乏しい職員を発端とした感染が見られるということです。

このため、都は、都内の高齢者施設の職員や入所者に自分で唾液を採取してもらい、PCR検査を始める方針です。

検査は、保健所や医療機関に負担がかからないようにするため民間の検査機関の活用を検討し、陽性が判明した場合のみ保健所につないで確定検査を受けてもらう方法を検討しているということです。

小池知事は記者会見で、「重症化リスクの高い高齢者の施設内感染を防ぐことは、病床の確保や医療従事者の負担軽減、高齢者の健康を守る意味でも重要だ。戦略的な検査を実施する」と述べました。

都は、9月の都議会に提出する補正予算案に検査にかかる経費を盛り込むことにしています。