ミャンマー 国内感染相次ぎ全土で学校を休校に 新型コロナ

ミャンマー 国内感染相次ぎ全土で学校を休校に 新型コロナ
厳しい行動制限などで新型コロナウイルスの感染拡大を抑えてきたミャンマーで、国内での感染と見られるケースが相次いで確認され、政府は27日から全土で学校を休校とするなど対策の強化に乗り出しています。
ミャンマーは医療体制がぜい弱なことから、政府が厳しい入国規制や行動制限をして感染拡大を防ぐ措置を取り、今月15日までに国内で確認された感染者は374人、死者は6人にとどまっていました。

しかし、政府の発表によりますと今月16日、西部のラカイン州で外国からの入国者以外では1か月ぶりとなる感染者が確認されたあと、国内での感染と見られるケースが150人以上確認されました。

このため、政府は先月再開したばかりの高校を27日から全土で再び休校にし、そのほかのすべての小中学校などの休校も継続することになりました。

また、ラカイン州全域と最大都市のヤンゴン市内では、感染者が確認された地区の住民に自宅待機を命じたりする措置を取っています。さらに、今月末までとしていた、商用の国際旅客便の着陸を禁止する措置を、来月末まで延長しました。

日本とミャンマーはお互いに入国制限を緩和し、企業の駐在員などの長期滞在者を対象に、来月上旬にも往来を再開させることで合意していますが、航空便は当面、帰国を希望する人を主な対象にした臨時便の運航のみに限られる見通しです。