消毒や検温はロボットに 新型コロナ療養ホテル向けに実証実験

消毒や検温はロボットに 新型コロナ療養ホテル向けに実証実験
新型コロナウイルスに感染した人が療養するホテルで役立ててもらおうと、ロボットにホテルの業務を行ってもらう実証実験が都内で始まりました。
この実証実験は東京都が、台東区にある感染者の療養施設にはなっていないホテルを会場に、27日から始めました。

実験に使われるのは民間企業が製作した9種類のロボットで、このうち、幅50センチほどの立方体のような形をした掃除ロボットは廊下を自動で進みながら、地面に紫外線を照射して除菌を行ったり、上部に取り付けられたタンクから消毒液などに見立てた水を噴射して、ドアノブや手すりを消毒するデモンストレーションを行ったりしていました。

またロボットを通じて離れたところにいる宿泊者の要望を音声データで受け取って、別の運搬ロボットが要望された歯ブラシなどを部屋の前まで運ぶ実験も行われました。

このほか部屋の扉につけられたセンサーで宿泊者の部屋の出入りを遠隔で確認できるシステムや、フロントに置かれた検温を自動で行うことができる人型のロボットなど、ホテルのスタッフと宿泊者の接触を避けて業務を行えるかどうかの実験も行われ、都の担当者が効果を確認していました。

東京都の藤林健太郎先端事業推進担当課長は「コロナ対応ということでロボットを使って『非接触』、『非対面』、『遠隔』を実現できればと思う。実験の成果が実際の導入につながればと思う」と話していました。

実証実験は28日まで行われます。