韓国 新型コロナ感染再拡大も 医師がストライキ

韓国 新型コロナ感染再拡大も 医師がストライキ
韓国では、26日新たに確認された新型コロナウイルスの感染者が、ことし3月以来初めて400人を超え、感染が再び拡大しています。
こうした中、韓国政府が打ち出した医療政策に反発する医師たちが全国でストライキを行っていて、医療現場の混乱への懸念が強まっています。
韓国政府によりますと、26日は1日で新たに確認された新型コロナウイルスの感染者は441人と、ことし3月上旬以来、初めて400人を超え、首都ソウルでは154人とこれまでで最も多くなりました。

こうした中、韓国政府が医学部の定員を10年間で4000人増やすことなどを盛り込んだ新たな政策を発表したことに対し、一部の医師たちが「現場の意見に耳を傾けていない」などと反発し、全国で一斉にストライキを行っています。

韓国政府によりますと、初日の26日はおよそ3500の医療機関が休診になったということで、医療現場の混乱への懸念が強まっています。

ストライキを行っている医師の団体は、新型コロナウイルスへの対応は続けると説明していますが、韓国政府は感染者が多いソウルやその周辺で勤務する医師を対象に、現場に復帰するよう命令を出し、従わない場合は医師免許を取り消す可能性もあるとするなど、厳しく対応する姿勢を示しています。