東京 千代田区 飲食店を感染防止策でランク分け 独自認証制度

東京 千代田区 飲食店を感染防止策でランク分け 独自認証制度
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東京 千代田区は、飲食店の感染防止策を審査し、ランクを分けてステッカーを交付する独自の認証制度を始めました。
千代田区は、飲食店の感染防止策を後押しするため、今月から独自の認証制度を導入しました。

基本的な対策を行っている店「クラス1」と、より高度な対策を行っている店「クラス2」に分けてステッカーを交付し、区のホームページで店名を公表するもので、「クラス2」の認証には、現地調査が必要になります。

27日は、保健所の担当者などが申請のあったイタリアンレストランを訪れ、40以上の項目があるチェックリストに基づいて清掃や消毒の方法を聞き取ったり、空調の近くに煙を近づけて、換気が十分にできているか確認したりしていました。

また、「カウンター席で注文をとる際は正面ではなく脇に立ったほうがいい」など接客についてのアドバイスも行い、認証が決まりしだい、ステッカーを交付することを伝えていました。

「トラットリアレモン」の中川由美マネージャーは「対策が十分にできているか心配だったので、アドバイスをもらって安心しました。認証を受けることでお客様にも安心して店を利用してほしいです」と話していました。

千代田保健所生活衛生課の市川健介課長は「認証制度を通して、飲食店が感染予防対策に継続的に取り組むことができるよう支援していきたい」と話していました。

ランク分け認証は40項目以上

千代田区が独自に導入した認証制度は、飲食店の感染症予防策についてランクを分けてステッカーを交付し、区のホームページで店名を公表するものです。

審査は40以上のチェック項目に基づいて行われ、「換気」、「ソーシャルディスタンスの確保」、「清掃、消毒」などの「必須項目」を満たせば、「クラス1」の認証を受けます。

それに加えて「推奨項目」とされるより高度な対策を5つ以上実施していることが、保健所の現地調査で確認されれば、「クラス2」の認証を受けられます。

「推奨項目」は、「非接触型機器などを活用し、入場者を検温している」とか、「BGMを下げるなど大声での会話を予防する措置をとる」、「常時2か所以上の窓を開け、部屋全体の空気を入れ替えている」、「トイレのハンドドライヤー利用や共用タオルの使用を中止」など、より具体的な取り組みを求めています。

認証を行う店には、それぞれ3か月、6か月、1年後の状況報告も求めることにしていて、26日までに「クラス1」は5つの、「クラス2」は39の店が認証を受けたということです。