「東京国際クルーズターミナル」公開 コロナで入港予定なし

「東京国際クルーズターミナル」公開 コロナで入港予定なし
世界最大級の客船を誘致するため東京都が整備した「東京国際クルーズターミナル」が、来月10日の開業を前に報道陣に公開されました。ただ、新型コロナウイルスの影響で今のところ入港の予定はないということです。
「東京国際クルーズターミナル」は、世界最大級の客船を誘致するため、都がおよそ390億円をかけて江東区青海に整備しました。

東京オリンピックの当初の開幕に合わせて、先月開業する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で世界的にクルーズ客船の運航の取りやめが相次いだことから、開業が延期されていました。

26日は、来月10日の開業を前にターミナルが報道陣に公開され、東京都の小池知事が送迎デッキなどを視察しました。

岸壁の長さは430メートル、水深は11.5メートルで、4階建てのターミナルビルには出入国管理や税関、検疫などの施設が入ります。

都によりますと、今のところクルーズ客船の入港の予定はないということで、当面はイベントの開催場所やドラマ撮影のロケ地として活用してもらうほか、訪れた人たちに展望デッキからの景色を楽しんでもらいたいとしています。

視察のあと小池知事は「今はクルーズ船の旅を楽しむ状況になっていないが、いずれ多くの方々を迎え、ここから世界に向かうことを大変楽しみにしている。クルーズ船を迎えるにあたって、国には水際での検疫を確実にしてもらいたい」と話していました。