米カリフォルニアの山火事 過去最悪規模に広がる 7人死亡

米カリフォルニアの山火事 過去最悪規模に広がる 7人死亡
アメリカ西部のカリフォルニア州では落雷などが原因とみられる山火事が、過去最悪の規模で燃え広がり、これまでに7人が死亡しました。
カリフォルニア州では、サンフランシスコの郊外などで山火事が続き、州によりますと今も、東京都の面積の2倍以上にあたるおよそ50万ヘクタールで火災が続いています。

地元メディアによりますと、これは過去最悪の規模だということです。

州によりますとこの山火事で、これまでに7人が死亡し、建物の被害はおよそ1400棟におよんでいます。

また地元メディアは、17万人が避難命令の対象になっていると伝えています。

大規模な山火事が発生した場合、例年は避難所が設置されますが、消防関係者によりますと、ことしは閉鎖された空間に多くの人が集まることで、新型コロナウイルスの感染が拡大するおそれがあることから、設置を見合わせている地域も多いということです。

また、観光客に人気のカリフォルニア州北部のナパ郡の湖では、ボートを管理する事務所が山火事で全焼し、飲み物を保管していた冷蔵庫やお土産のTシャツが掛けられていたというハンガーなどが、真っ黒に焦げていました。

地元メディアは「このあと気温が下がり、状況はよくなる」と伝えていますが、カリフォルニア州では例年、このあと冬にかけて山火事が多く発生することから、州では住民に注意を呼びかけています。

原因は落雷と熱波

今回の山火事の原因について、地元のメディアは落雷と熱波だと伝えています。

カリフォルニア州のニューサム知事は24日の記者会見で、それまでの24時間におよそ300の落雷があり、新たに10か所で山火事が発生したことを明らかにしたうえで「落雷が最も影響が大きく、いちばんの問題だ」と述べました。

一方、カリフォルニア州は、今月に入って内陸部を中心に気温の高い日が続き、アメリカの国立気象局は、カリフォルニア州デスバレーで今月16日摂氏54.4度を観測したと発表しています。

山火事の被害者は

山火事で全焼したカリフォルニア州ナパ郡にある建物の責任者のトッド・バーネットさんは「湖のボートを管理する事務所と飲み物やTシャツなどを販売する売店がありました。週末には何千人という人が湖を訪れていました。今月18日の段階では山火事がひどい状況になるとは思っていなかったので、夜、帰宅したのですが、翌朝、たくさんの電話があり、ここに来てみると全焼していました。正確な額はわかりませんが、大きな被害です。しかし家や家族を失ったわけではありません。建物は再建できると思います」と話していました。

過去のカリフォルニア山火事

アメリカ西部のカリフォルニア州では近年、毎年のように大規模な山火事が発生しています。

2017年12月には、ロサンゼルス近郊のベンチュラなどで大規模な山火事が発生し、焼失面積は11万4000ヘクタールにのぼりました。

また、おととし7月には、サンフランシスコの北部のメンドシーノ郡周辺で大規模な山火事が発生し、焼失面積が18万5800ヘクタールに達しました。

この面積は、記録がある1932年以降カリフォルニア州の山火事としては最大でした。

現在、州北部や中部を中心に発生している山火事は、これまでに合わせて50万ヘクタールを焼き、地元メディアは過去最悪の規模だと伝えています。

カリフォルニア州で山火事が発生しやすい要因として専門家は、地球温暖化で平均気温が上昇して草木が乾燥し、火が燃え広がりやすい状態になっていることや、この地域特有の乾燥した強い風の影響で、火が急速に拡大しやすいことなどを指摘しています。