新型コロナで介護サービス利用頻度 3割の人で減少 NPO調査

新型コロナで介護サービス利用頻度 3割の人で減少 NPO調査
新型コロナウイルスの感染が拡大したことし4月から5月にかけて、NPOが介護サービスを利用している人に調査したところ、30%余りが「利用頻度が減った」と回答したことがわかりました。
介護離職の防止に取り組む神奈川県のNPO「となりのかいご」は、今年4月から5月にかけて仕事をしながら家族の介護をしている人およそ800人を対象に、インターネットで調査を行いました。

それによりますと施設への通所など介護サービスを利用している人のうち、「利用頻度が減った」と回答したのは、33%に上りました。理由としては、新型コロナウイルスの影響で「社会情勢を踏まえて自粛したほうがいいと思ったから」が最も多く、次いで、「介護サービス側から自粛要請があったから」でした。また、新型ウイルスの影響による介護に費やす時間の変化について尋ねたところ、23%の人が「増えた」と回答しました。
調査を行ったNPO「となりのかいご」の川内潤代表は、「家族を感染させたくないという思いとともに、在宅勤務などで自宅で過ごす時間が増えたことで自分で介護すべきと感じた人が多かったと考えられる。一方で、介護サービスの利用を控えると身体や認知機能に影響を与えることもあるため、施設などとよく相談して判断することが必要だ」と話しています。