キャベツ高値続くも… レタスやきゅうりなど ピーク越えたか?

キャベツ高値続くも… レタスやきゅうりなど ピーク越えたか?
7月の日照不足やその後の高温などの影響で、キャベツの高値が続いています。一方、レタスやきゅうりなどの価格はピークを越え、さらに下がっていく見通しです。
農林水産省は主な8種類の野菜の小売価格を、スーパーなど全国470の店舗で毎週調査しています。

それによりますと、先週の全国の平均価格は平年と比べて、レタスは2.1倍、キャベツは1.9倍、じゃがいもは1.5倍、なすやきゅうりも1.4倍となるなど、いずれも平年を上回っています。

レタスやじゃがいもの価格は前週と比べて下がりましたが、キャベツは主な産地の群馬県で雨が少なかったため、出荷量が減って価格も上昇しています。

一方、東京都中央卸売市場の24日の卸売価格は、キャベツは平年と比べて1.8倍と高値が続いているものの、レタスやきゅうり、それになすなどの価格は平年並みの水準まで下がってきています。

農林水産省は「雨が降らなければキャベツの価格は高止まりが続くが、レタスやきゅうりなどはピークを越えたため、小売り価格もさらに下がっていくとみられる」としています。

なす生産者「価格が高いと 買い控え起きるので…」

高値で推移していたなすやきゅうりなどの卸売価格が平年並みの水準まで下がってきたことについて、さいたま市の農家は消費者の買い控えが起きにくくなるとして好意的に受け止めています。

さいたま市見沼区で農業を営む松沢英夫さん(69)は、およそ3000坪の土地で、なすやピーマンなど年間およそ50種類の野菜を栽培してJAの直売所に卸しています。

なすは、梅雨の長雨で葉が病気にかかり、先月の生産量は例年より4割ほど落ち込んだということです。

梅雨明けしたあとは生産量が持ち直しているものの、今度は連日晴れ間が続いたため、水やりに気を配りながら育てているということです。

卸売価格が下がってきていることについて松沢さんは「価格が高いと野菜の買い控えが起きるので生産者にも消費者にもよいことだと思う。多くの人に栄養豊富な夏野菜を食べてほしい」と話していました。

セロリ生産者「極端な気候で管理が大変」

長野県安曇野市でセロリを栽培している一志寛さん(61)の農業用ハウスは、この夏の長雨による日照不足や高温の影響を受けました。

さらに8月22日には強風でハウスの一部も壊れ、頭を悩ませていると言います。

一志さんは「ことしは長雨の影響で苗の成長が悪かったうえ、その後の高温続きで栽培管理が非常に難しくなっている。ことしは極端な気候で管理が大変だ」と話していました。

レタス出荷量最多の長野 日照不測の影響

全国でレタスの出荷量が最も多い長野県では、7月にかけての長雨による日照不足などで出荷量が減っているほか例年より大きさも小ぶりになるなどの影響が出ています。

このうち県内有数のレタスの生産地、塩尻市の畑では、農家が1つ1つ手でレタスを刈りとって出荷できる状態か確かめながら収穫作業を進めています。この農家では7月にかけての長雨による日照不足と、その後の強い日照りの影響で、レタスの葉が傷んでしまい、例年に比べ2割ほど出荷量が減少しているということです。また、生育にも影響が出ていて、サイズも例年より小ぶりのものが多いということです。

JA全農長野によりますと、天候に加えて、新型コロナウイルスの影響で農作業を支える外国人技能実習生の来日が遅れ、収穫量を減らさざるを得ない事態も起きていて、県全体でも例年に比べ1割ほどレタスの出荷量が減っているということです。

レタス農家の岩垂聡さん(62)は「新型ウイルスによる人手不足と天候による不作というダブルパンチなので、今後の回復を願うばかりです」と話していました。