東京 新型コロナ 新たに182人感染確認 100人超は23日以来

東京 新型コロナ 新たに182人感染確認 100人超は23日以来
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東京都は25日、都内で新たに182人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。また、感染が確認されていた70代の2人が死亡したことを明らかにしました。
東京都は25日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて182人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

都内で1日の感染の確認が100人を超えるのは23日以来で、200人を下回るのは2日連続です。

182人のうち、
▽20代と30代が合わせて82人で、およそ45%を占めていて、
▽40代と50代は合わせて58人で、およそ32%です。

このほか、10歳未満が3人、10代が9人、60代が12人、70代が10人、80代が7人、90代が1人、感染が確認されています。

また、182人のうち、およそ37%に当たる67人は、これまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、およそ63%の114人は、これまでのところ感染経路が分かっていないということです。

残りの1人は、海外渡航歴のある人でした。

濃厚接触者の内訳は、会食での感染が14人、家庭内が13人、施設内が9人、職場内と夜間に営業する接待を伴う飲食店の関係者がそれぞれ5人などとなっています。

このうち施設内の感染では、デイサービスの施設や認知症のグループホームで高齢者が感染したケースや、介護老人保健施設で看護師が感染したケースなどがあり、それぞれの施設でこれまでに5人から6人の感染が確認されているということです。

これで都内で感染が確認されたのは、合わせて1万9610人になりました。

一方、都の基準で集計した重症の患者は25日の時点で34人で、24日より4人減りました。

また、都は、感染が確認されていたいずれも70代の男性と女性の
2人が死亡したことを明らかにしました。2人とも基礎疾患があったということです。

これで都内で死亡した人は合わせて354人になりました。

都の基準の重症者 24日より4人減って34人に

東京都によりますと、都内で25日までに感染が確認された1万9610人のうち、入院中の人は24日より68人減っ1564人となっています。

このうち都の基準で集計した重症の患者はきのうより4人減って34人です。都は、きょうの時点で重症の患者向けの病床は150床確保しているということです。また、中等症以下の患者向けの病床は2700床まで増やすことを目指していて、きょうの時点で2350床確保しているということです。これとは別に来月(9月)から10月にかけて2つの専用病院を開設して、中等症以下の患者向けの病床を200床確保するとしています。

また、自宅で療養している人はきのうより75人減って518人です。都が開設している8つのホテルで療養している軽症や無症状の人はきのうより53人減って279人です。このほか、医療機関への入院と、ホテルや自宅での療養のどちらにするか調整中の人はきのうより42人増えて534人です。一方、すでに退院した人や、自宅などでの療養が終わった人は1万6361人となっています。

「今後の死者数には注意していく必要」 都の担当者

25日、東京都内で新たに182人の感染が確認されたことについて、都の担当者は「24日と25日は200人を下回り、傾向としては減ってきている。27日に開かれる都のモニタリング会議で専門家に意見を聴くが、単純に感染者数だけを見ると一時期よりは減少している」と話していました。一方で、都の担当者は「今月に入って亡くなる人が毎日のようにいて基礎疾患のある高齢者が多い。今月、亡くなったのは20人で平均すると1日1人だが、ことし4月は180人で1日平均6人だった。今は4月のような状況ではないが、今後、注意していく必要がある」と話しています。