民主党バイデン氏 トランプ大統領のコロナ対応を厳しく非難

民主党バイデン氏 トランプ大統領のコロナ対応を厳しく非難
秋のアメリカ大統領選挙で政権奪還を目指す野党・民主党の大統領候補に指名されたバイデン前副大統領は、メディアのインタビューに対し、新型コロナウイルスをめぐるトランプ大統領の対応を厳しく非難したうえで、自分が大統領に就任すれば感染対策を優先し、科学者の判断に応じて全米で再び外出や経済活動を制限する考えを示しました。
11月の大統領選挙で民主党の正副大統領候補に指名されたバイデン前副大統領とハリス上院議員は、指名後、初めてアメリカABCテレビのデビッド・ミューアー氏の単独インタビューに応じ、23日、放送されました。

この中でバイデン氏は、新型コロナウイルスをめぐるトランプ大統領の対応について、「ウイルスはいずれ消えるとして解決策に取り組むこともなく、科学者の話を聞こうとしなかった」と述べ、厳しく非難しました。

そのうえで自分が来年1月に大統領に就任すれば、科学者の判断に応じて全米で再び外出や経済活動を制限する考えを示しました。

トランプ大統領は、大統領選挙も見据え経済や社会の活動の再開を急ぐ姿勢を示していますが、バイデン氏としては感染対策を優先する考えを強調することで、現状に不安を抱く人たちの支持を拡大するねらいがあるとみられます。

また、現在77歳と高齢のため1期4年で再選は目指さないのではないかとの見方が出ていることについて、「2期8年を務める可能性はあるのか」と問われると、「もちろんだ」と述べ、2期目も目指す意欲を示しました。