東京都 新型コロナ 新たに212人感染確認 200人超は4日連続

東京都 新型コロナ 新たに212人感染確認 200人超は4日連続
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東京都は23日都内で新たに212人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。1日の感染の確認が200人を超えるのは4日連続です。
東京都は23日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて212人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

都内で1日の感染の確認が200人を超えるのは4日連続です。

212人のうち、20代と30代は合わせて109人でおよそ51%を占めていて、40代と50代は合わせて57人でおよそ27%です。

このほか、10歳未満と10代がそれぞれ5人、60代が19人、70代が6人、80代が4人、90代が7人、感染が確認されています。

また、212人のうち、およそ44%にあたる93人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、およそ56%の118人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

残りの1人は海外渡航歴のある人でした。

濃厚接触者93人のうち、最も多いのは家庭内の感染で44人でした。

なかには、すでに男性1人の感染が確認されている家庭で、同居している30代の妻と10歳未満の子ども2人の感染も確認されたケースがあったということです。

また、施設内での感染が11人、夜間に営業する接待を伴う飲食店の関係者が11人、職場内が7人、会食が2人でした。施設内の11人のなかには、90代の4人の感染が確認されていて、デイサービスを利用した90代の男性と女性の2人が感染したケースなどがあったということです。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて1万9333人になりました。

一方、都の基準で集計した重症の患者は23日の時点で39人で22日より2人増えました。

また、23日死亡が確認された人はいませんでした。

小池知事「重症者じわじわ増えている」

東京都の小池知事は23日午後6時半ごろ、都庁で記者団に対し「きょうの時点で重症者が39人で、じわじわ増えている。重症にならないように気をつけていただきたいし、高齢者が多い。重症者用の病床はこれまでの100から150に増やして体制を整えているところだ」と述べました。

また、小池知事は、22日に同じ職場で28人の感染が確認されたことに関連して「職場環境は密な状況であったということで、いわゆるアクリル板での飛まつが飛ばないような工夫などもしていなかったことが分かっている。密にならないように、また、飛まつが飛ばないような工夫を必ずやっていただきたい」と述べ、感染拡大防止の対策の徹底を改めて呼びかけました。

「高齢者に感染させないような取り組み必要」

都の基準で集計した重症の患者が22日より2人増えて23日の時点で39人だったことについて、都の担当者は「重症者は少しずつ増えている。幅広い年代で感染が広がっていて、高齢の人が感染すると若い人よりも重症化するリスクがある。特に家庭内での感染が非常に多いので、高齢者に感染させないような取り組みが必要だ。まずは家庭内に感染を持ち込まないようにしたうえで高齢者と接するときにはできるだけマスクを着けたり食事の時間をずらしたりして、引き続き予防策に取り組んでほしい」と話しています。

入院患者6人増 重症患者2人増

東京都によりますと、都内で23日までに感染が確認された1万9333人のうち、入院中の人は22日より6人増えて1581人となっています。

このうち都の基準で集計した重症の患者は22日より2人増えて39人です。

都は、23日の時点で重症の患者向けの病床は150床確保しているということです。

また、中等症以下の患者向けの病床は2700床まで増やすことを目指していて、23日の時点で2350床確保しているということです。

これとは別に、9月から10月にかけて2つの専用病院を開設して、中等症以下の患者向けの病床を200床確保するとしています。

また、自宅で療養している人は22日より28人増えて625人です。

都が開設している8つのホテルで療養している軽症や無症状の人は22日より22人増えて345人です。

このほか、医療機関への入院と、ホテルや自宅での療養のどちらにするか調整中の人は22日より8人減って706人です。

一方、すでに退院した人や、自宅などでの療養が終わった人は1万5726人となっています。