東京都 新型コロナ 新たに256人感染確認 3日連続で200人超え

東京都 新型コロナ 新たに256人感染確認 3日連続で200人超え
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東京都は22日、都内で新たに256人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。このうち28人の感染は同じ職場で確認されたということです。
東京都は22日、都内で新たに10歳未満から80代の男女合わせて256人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

都内で1日の感染の確認が200人を超えるのは3日連続です。256人のうち20代と30代は合わせて164人でおよそ64%を占めていて、40代と50代は合わせて55人でおよそ21%です。このほか60代が12人、70代が6人、80代が10人、それぞれ感染が確認されています。

また256人のうち、およそ37%に当たる96人は、これまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、およそ63%の160人はこれまでのところ感染経路が分かっていないということです。

濃厚接触があった96人のうち最も多いのは職場での感染で36人でした。このうち10代から30代の男女28人は同じ会社の従業員で、24人は無症状だということです。

また家庭内の感染が35人、会食を通じての感染が8人でした。これで都内で感染が確認されたのは合わせて1万9121人になりました。

一方、都の基準で集計した重症の患者は22日の時点で37人で、21日より4人増えました。また、22日、死亡が確認された人はいませんでした。

重症の患者は4人増の37人

東京都によりますと都内で22日までに感染が確認された1万9121人のうち、入院中の人は21日より10人増えて1575人となっています。

このうち都の基準で集計した重症の患者は21日から4人増えて37人です。

都は22日の時点で重症患者向けの病床は150床確保しているということです。また中等症以下の患者向けの病床は2700床まで増やすことを目指していて、22日の時点で2350床確保しているということです。

これとは別に、来月から10月にかけて2つの専用病院を開設して、中等症以下の患者向けの病床を200床確保するとしています。また自宅で療養している人は21日より4人減って597人です。

都が開設している8つのホテルで療養している軽症や無症状の人は21日より20人増えて323人です。

このほか、医療機関への入院とホテルや自宅での療養のどちらにするか調整中の人は21日より77人増えて714人です。一方、すでに退院した人や自宅などでの療養が終わった人は1万5562人となっています。

若い人中心の職場 日常的に会社以外で飲食

22日、同じ職場の28人の感染が確認されたことについて都の担当者は「保健所が会社側に聞き取りなどをしたところ、換気や消毒、従業員のマスク着用は実施していたが、オフィスは広くなく、密になりやすい環境ではあったようだ。アクリル板の仕切りは設置されていなかったと聞いている」としています。

都によりますと、この会社では今月上旬に初めて従業員の感染が確認され、保健所が同じフロアで働く100人余り全員の検査を行っていたということで、これで合わせておよそ50人の感染が確認されたということです。

都の担当者は「若い人が中心の職場で、日常的に会社以外で食事や飲み会をしていたと聞いているので、全員が職場の中で感染したかどうか不明だ」としたうえで、「職場内で感染者が出た時には、職場以外での行動にも気をつけなければ、さらに広がってしまうおそれがある。会社側も従業員の感染が確認されたら体調管理に気をつけて、感染対策を徹底してもらう必要がある」と呼びかけています。