新型コロナ感染者や医療従事者への差別なくす授業 福岡 古賀

新型コロナ感染者や医療従事者への差別なくす授業 福岡 古賀
新型コロナウイルスに感染した患者や医療関係者に対する差別や偏見をなくそうと、福岡県古賀市の小学校では、教諭が作成した教材を使って道徳の授業が行われました。
福岡県古賀市の花鶴小学校では21日、新型コロナウイルスをテーマに、教諭が作成した教材を使って、6年生の道徳の授業が行われました。

「温かい手」と題した教材には、新型コロナウイルスに感染した患者の治療に従事する看護師の家庭の物語が載っていて、ある日、娘が学校に行くと、同級生から「お前、うつっているかもしれないから気をつけろよ」と言われます。
耐えられなくなった娘は、家に帰ったあと、母親に病院をやめるよう訴えますが、母親は、患者から言われた「命を救われたよ、ありがとう」ということばを励みに、最前線に立ち続けていると娘に伝えます。

授業では、教材を作成した教諭が説明しながら、児童と物語を読み、児童たちは「差別をなくして、医療従事者を応援していきたいです」と感想を発表していました。
教材を作成した芝尾大樹教諭は「子どもたちは、ふだんとは全然違う目つきだったので、『自分事』として考えてくれたのではないかと手応えを感じています」と話していました。

花鶴小学校では、市内のほかの学校でも道徳の授業で活用できるよう、教材や授業の進め方を共有することにしています。