国際

ヨーロッパ バカンス帰りの人から感染相次ぎ対応迫られる

新型コロナウイルスの感染者が増加傾向にあるヨーロッパでは、夏のバカンスから帰国した人から感染が確認される例が相次いでいて、各国が対応を迫られています。
このうちドイツでは今月に入って新たな感染者の数が1000人を超える日が続いていましたが、20日には1700人以上と、ことし4月下旬以降で最も多くなりました。

感染症対策にあたる政府の研究機関は先週感染が確認された人のうちおよそ4割はクロアチアやスペインなど国外で感染した可能性があるとしています。

感染拡大を受けて、ドイツでは今月上旬から感染のリスクが高い地域から戻った人にPCR検査を義務づけていて、各地の空港や駅には検査所が設けられています。

またオーストリアでも今月中旬以降、新たな感染者の数が300人を超える日があるなど、ことし4月の水準まで増えています。

ヨーロッパ南東部のバルカン地域に旅行していた市民から感染が広がっているとみられていることから、オーストリア政府はバルカン地域から戻った人にPCR検査を義務づけるなどの対策を行っています。

さらにイギリス政府は、クロアチアやオーストリアから帰国する人を対象に22日から2週間の隔離を再び義務づけることを決めました。

ヨーロッパのことしのバカンスは新型コロナウイルスの影響でヨーロッパ内で過ごす傾向が見られましたが、学校や仕事が再開する中で感染拡大をどう食い止めるかが課題となっています。

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