日本医師会 「新しい生活様式での熱中症対策を」

日本医師会 「新しい生活様式での熱中症対策を」
連日、広い範囲で猛暑日が続いていることから、日本医師会の中川会長は、記者会見で、高齢者を中心に熱中症への危険が高まっているとして、新型コロナウイルスの感染予防策とともに、新しい生活様式での熱中症対策を呼びかけました。
この中で、日本医師会の中川会長は「新型コロナウイルスの感染予防ともに、熱中症の対策もお願いしたい。高齢になると温度感覚や自分の脱水症状が分かりにくくなる。特に一人暮らしの高齢者は非常に危険だ」と指摘しました。

そのうえで、「マスクの着用が国民の皆さんになじんできているが、それが熱中症に拍車をかけている状態もある。最近の死亡者数は新型コロナウイルスよりはるかに熱中症のほうが多いので、ぜひ気をつけていただきたい」と述べ、十分な距離が取れる場合はマスクを外すことや、エアコン使用中にこまめな換気を行うといった、新しい生活様式での熱中症対策を呼びかけました。

一方、厚生労働省が、全国の医療機関のことし5月の患者数が去年の同じ時期と比べて2割程度減少し、経営状況が悪化しているとしたデータを公表したことについて、松本常任理事は「いかに医療現場がコロナウイルスの感染の影響を大きくうけているか再認識していただきたい」と述べ、政府に支援を要望していく考えを示しました。