神奈川 新たに95人の感染確認 計4082人に 新型コロナ

神奈川 新たに95人の感染確認 計4082人に 新型コロナ
神奈川県内では19日、合わせて95人が新たに新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表されました。
県や保健所を設置している自治体によりますと、95人のうち2人が中等症で、93人はいずれも軽症か、症状がないということです。

また、46人は感染経路が分かっていないということです。

年代別では、10歳未満が1人、10代が11人、20代が22人、30代が9人、40代が13人、50代が23人、60代が6人、70代が6人、80代が3人、それに90代が1人となっています。

横浜市では、10代から80代までの男女26人の感染が新たに確認されました。

このうち60代の女性は、集団感染が起きている横浜市港南区の「済生会横浜市南部病院」に出入りする業者の社員で、病院での感染者は合わせて14人となっています。

また青葉区の健志台キャンパスで活動している日本体育大学レスリング部の男子学生1人の感染も新たに確認されました。

大学のレスリング部では部員やOBの間で感染の確認が相次いでいて、これまでに感染した人は21人に上っています。

川崎市は幼稚園児から70代までの男女29人の感染を発表しました。

このうち5人は多摩区にある専修大学の生田キャンパスのバスケットボール部に所属する学生だということです。

大学によりますと、今月14日に部員1人の感染が確認され、21人の部員全員を検査したところ、さらに5人の感染が分かったということです。

大学では部の活動を停止しているほか、今月25日までの間はキャンパスへの学生の出入りを禁止する対応をとっているということです。

相模原市では、10代から90代までの男女7人の感染が確認され、このうち90代の女性は集団感染が起きた市内の老人ホームに入居しているということです。この老人ホームの感染者は合わせて20人になりました。

埼玉県内に勤務する50代の国家公務員の男性の感染も明らかになりました。

また藤沢市は、鎌倉市消防本部の職員や神奈川県警の高速道路交通警察隊の警察官など男女6人、
横須賀市が男女5人、
茅ヶ崎市が男女3人の感染をそれぞれ発表しました。

神奈川県は10代から80代までの男女19人が感染したことが確認されたと発表しました。

集団感染が起きた厚木市の「湘南厚木病院」では、市内に住む70代の会社員で、入院患者の男性1人の感染が新たに確認され、この病院の感染者は合わせて25人となりました。

NHKのまとめでは神奈川県内で発表された感染者はこれで4082人となり、このうち106人が死亡しています。

黒岩知事「徹底的に用心して行動を」

神奈川県では、今月15日に、過去最も多い136人の感染が発表されるなど今月に入り1日当たりの感染者の数が100人を上回る日が6日間ありました。

また、現在、確保できている病床数の15%余りが埋まるなど入院患者の数も増えています。

こうした状況を受け、県は19日夕方、対策本部会議を開き、黒岩知事は、「さらに患者の増加が続き、病床がひっ迫する事態となれば医療機関に一部の医療を抑制して病床を確保するよう要請をすることになる。そういう事態にならないよう今いちど感染拡大の防止に向け、県民一人一人が徹底的に用心して行動するようお願いする」と呼びかけました。

会議のあと黒岩知事は「感染者が減少傾向に入ったとは確認できておらず、緊張感を持って状況を見ていかなくてはいけない。医療が崩壊しないようしっかり取り組みたい」と話していました。