夏の行楽シーズン 各国のイベントに大勢の人 感染拡大を懸念

夏の行楽シーズンを迎えた各国では、新型コロナウイルスへの感染対策にもかかわらず、レジャー施設やイベントに大勢の人が集まり、感染がさらに広がることへの懸念が強まっています。
新型コロナウイルスの感染が世界で最初に拡大した中国、湖北省の武漢では、ことし1月から封鎖措置がとられていましたが、感染状況が改善したとして、ことし4月に解除されていました。

今月15日には屋外の大型プールで音楽イベントが行われ、数千人が集まりました。

この施設では、入場者を定員の半分にしているということですが、現地からの映像では大勢の人たちがマスクを着けずにプールで、すし詰め状態になっている様子が確認できます。

プールで楽しむ人たちについて、ツイッター上では「彼らは困難な時期を乗り越えた」として理解を示す声がある一方で、「多くの人が亡くなり、いまも苦しんでいるのに同じことを繰り返すのか」などと、再び感染が拡大することを懸念する声も上がっています。
一方、フランス西部のバンデ県にあるテーマパークでは15日、観客にマスクの着用を義務づけるなどの対策がとられたうえ、大がかりな野外劇が上演されました。

しかし、フランス政府が現在も5000人以上の集まりを禁止しているにもかかわらず、AFP通信などはこのイベントには9000人の入場が許可されていたと伝えていて、地元政府の対応に批判が広がっています。