フランス 職場でのマスク着用を義務づけへ 新型コロナ対策

フランス 職場でのマスク着用を義務づけへ 新型コロナ対策
フランスでは、夏の休暇が明けて、多くの人が仕事に戻った後に職場で新型コロナウイルスの感染が広がるのを防ぐため、来月1日から複数の人が屋内で働く職場で、原則としてマスクの着用が義務づけられることになりました。
フランス労働省は18日、来月1日から、屋内で複数の人がともに働く職場では、原則としてマスクの着用を義務づける方針を明らかにしました。

これまでマスク着用の義務は、屋内の職場で1メートルの間隔を保つことができない場合に限られていましたが、このルールを見直し、対策を強化する形です。

また、在宅勤務も引き続き、推奨するとしています。

フランスでは、今月15日には1日の感染者数が3300人を超えてことし5月末の水準に戻るなど、10代から40代の比較的若い層を中心に、再び感染が広がる傾向にあります。

また、こうした若い層では症状が出ていない人が半数を占めていることから、夏のバカンスシーズンが明け多くの人が仕事に戻ったあとに職場で感染が広がることが懸念されています。

ボルヌ労相は声明で「職場の安全を守るための予防策だ。労働者の健康を保ち、経済活動を続けることができるかが問われている」と述べ、国民に理解を求めました。